インタビュー

直言47 環境ジャーナリスト、アイリーン・美緒子・スミスさん

アイリーン・美緒子・スミスさん 核兵器の材料保有は平和と逆行

 地球温暖化防止を訴え続けてきたアル・ゴア前米副大統領が今年のノーベル平和賞を受賞するなど、環境問題が世界的にクローズアップされている。京都を拠点に原発廃止運動などに取り組むアイリーン・美緒子・スミスさんは、「温暖化の原因となるCO2(二酸化炭素)を削減するには、原発に頼らないクリーンエネルギーへの転換が必要だ」と主張。「核兵器も原発もない世界を目指すことは平和につながる」と説く。【明珍美紀】
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直言46 ニューヨークで9条をテーマに美術展を企画するキュレーター、渡辺真也さん

渡辺真也さん 憲法9条のグローバル化を

 日本の平和憲法が「米国の押し付け」と言われているにもかかわらず、米国社会で9条の存在を知るのはごく一部だという。その米国で「アートを通じて憲法9条のグローバル化を」と活動しているのがニューヨーク在住のキュレーター、渡辺真也さん(27)だ。この秋に発足した福田内閣も、米政府の顔色をうかがうようにテロ特措法の継続を求めているが、「大切なのは国際社会で戦争を回避できるシステムをつくることだ」と渡辺さんは説く。【明珍美紀】
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直言45 報道写真家 福島菊次郎さん

福島菊次郎さん 国民投票後の日本を見すえよ

 今夏の参院選で歴史的な敗北を喫した自民党。だが、これで改憲の流れが失速したわけではない。広島の被爆者や公害問題など、戦後の日本を撮り続けてきた報道写真家、福島菊次郎さん(86)は、いまの日本を「戦争前夜」と位置づける。「戦争が始まる前、われわれの生活をすべて統括できる国家総動員法ができた。今度も、国民投票法が施行されるあと3年の間に、政府は憲法を変えるためのあらゆる術策を練ってくる」と話す。【明珍美紀】
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直言44 劇作家 宮沢章夫さん

宮沢章夫さん 政界から「ポスト戦後」を問う

 戦後生まれの52歳の首相が「憲法を変えよう」と旗を振る。これだけ熱意を持って改憲に踏み出そうとする首相が「自分と同世代であることに疑問を感じていた」と劇作家の宮沢章夫さん(50)は話す。果たして宮沢さん流の解釈とはーー。【明珍美紀】

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直言43 映画監督 大澤豊さん

大澤豊さん 改憲派の対抗軸を

 日本国憲法は本当にGHQ(連合国軍総司令部)の押し付けかーー。そんな問いに答えようという映画がこの春から上映されている。民間による「憲法草案要綱」を起草した憲法学者、鈴木安蔵に光をあてた「日本の青空」だ。「映画人九条の会」の呼びかけ人で、同映画を監督した大澤豊さん(71)は、「憲法を守ろうとする側が対抗軸になるには、われわれ自身が、改憲の最大の論拠をくつがえさなければならない」と強調する。【明珍美紀】

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直言42 弁護士 山口真美さん

山口真美さん 法案は改憲派に有利な構造に

 国民投票法案が国会で採決されようとしている。与党修正案が4月13日に衆院を通過し、このまま成立すれば、改憲の具体的な手続きが戦後初めて法律で定められることになる。だが、改憲の是非を問う前に、「この法案自体が改憲派にきわめて有利な構造になっている」と異議を唱えるのが、弁護士の山口真美さんだ。その大きな理由の一つが有料広告、すなわちメディアアクセスの問題で、「いまのままでは市民が改憲案に賛成か反対か、どちらを選ぶかを判断する情報が適正に伝わらない」と訴える。【明珍美紀】 続きを読む


直言41 川崎教会名誉牧師 李仁夏さん

李仁夏さん アジアという広い視野で

 憲法を変えるための国民投票法案が国会で審議されている。非戦を誓う9条がどうなるかは、祖国が分断された在日コリアンの人々にとって、とりわけ深く重い意味を持つ。長く人権活動にかかわってきた在日韓国人の牧師、李仁夏さん(81)=川崎市=は「北東アジアの平和と安定は私の悲願」と言い、平和憲法の行方を注視する。【明珍美紀】 続きを読む


直言40 「ザ・ニュースペーパー」プロデューサー 杉浦正士さん

杉浦正士さん 情緒的な憲法論議ではなく基本を

 安倍晋三首相は1月26日の初の施政方針演説で改めて憲法「改正」への意欲を強調した。改憲手続きを規定する国民投票法案の早期成立も掲げ、いよいよ憲法問題が重要な局面を迎える。社会派コント集団「ザ・ニュースペーパー」をプロデュースする杉浦正士さん(59)は「そもそも憲法は権力者を縛り、われわれを守るもの。その基本を押さえたうえで議論をしない限り、メディアも市民も振り回される」と指摘する。【明珍美紀】 続きを読む


直言39 教育学者 大田堯さん

大田堯さん 教育基本法「改正」は改憲の手続き

 平和憲法とともに歩んできた教育基本法の「改正」案が12月15日、参院本会議で強行採決された。東大名誉教授で教育学者の大田堯さん(88)は、その狙いについて「国家による教育権の発動」と批判。そして教育基本法改変は「憲法を変えるための一つの手続きだ」と指摘する。【明珍美紀】 続きを読む


直言38 ルポライター 鎌田慧

鎌田慧 新聞に批判精神はあるのか

 「なぜ新聞はもっと反論しないのか」とルポライターの鎌田慧さんは首をかしげる。非核三原則を掲げるこの国で「核保有の議論は大事だ」と外相が発言。一方、総務相はNHKに対し、短波ラジオ国際放送で拉致問題を重点的に取り上げるよう命令する意向だ。「改憲首相」率いるこの国はどうなるのか。「それは新聞がどれだけ批判できるかにかかっている」と鎌田さんは指摘する。【明珍美紀】
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