伊方発:現場から

【伊方発】広がる原発差し止め訴訟 -原告を募集中

 各地の原発再稼働に向けて、原子力規制委員会の審査が行われているが、愛媛県の伊方原発では、運転差し止めの第3次訴訟の準備が進んでいる。「伊方原発をとめる会」は、ぜひ原告に応募してほしいと呼びかけている。

 ▼これまでにないスピード審査
 「伊方原発の再稼働が狙われている」?8月4日、愛媛新聞が報じた規制委員会の審査ぶりは、地元を驚かせるに十分なものだった。「規制委員会は、これまでにないスピードでの審査を行っている」というもので、愛媛新聞は、規制委員会での伊方原発の審査について、要点次のように報じていた。
 ①7月16日から8月1日までに計6回、平均3日に1回の開催。原子力安全・保安院の審査は多くても1~2週間に1回程度。今回のペースは圧倒的に速い。
 ②7月30日の審査会合では、規制庁職員が「私が説明するのも何ですが?」と切り出し、四電の申請内容を「代弁」する場面があり、規制側のなれ合い体質は払拭されていない。
 ③審査状況や既に事故対応拠点となる免震重要棟が整備されていることなどから、審査が先行しているとの見方が支配的である。
 ?というのだ。

 ▼運転差し止め訴訟
 これに対し、かねてから運転差し止め訴訟を闘ってきた「伊方原発を止める会など」は、第3次訴訟を準備、8月20日に提訴する運びだ。
 1次・2次と合わせて原告を1000名規模とし、四国の95市町村全てから原告を出そうという取り組みだ。訴訟支援の中心には「伊方原発をとめる会」がある。会の共同代表をみればその広がりが分かる。
 共同代表は14人。真宗大谷派専念寺住職、愛媛県平和運動センター事務局長、弁護士、愛媛医療生協前理事長、コープ自然派理事長で農業を営む方、インマヌエル松山キリスト教会牧師で福島県出身の方、松山大学教授で福島県出身の方、コープえひめ元理事長、愛媛労連執行委員、愛媛県原爆被害者の会事務局長、医師、愛媛大学名誉教授、原発をなくす県民連代表幹事、福島県南相馬市から避難して農業に従事している方…など。
 同会は、訴訟支援だけでなく、知事あてに、①再稼働をしないこと、②使用済み燃料の厳重管理と廃炉計画をたてることの二点を求める署名も展開。すでに21万筆を超えて提出した。講演会も開催してきた。原発に関わる専門家、地震学者、活断層の研究者、さらには脱原発を訴える署名な文学者の講演会などだ。

 ▼ぜひ、あなたも原告に
 今回の第3次運転差止訴訟では、初めて地元伊方町からも原告が加わるが、全国から原告を集めている。募集は8月15日まで。既に、愛媛出身の作家・早坂暁さん、片山恭一さんも原告になることが確定。日弁連前会長の宇都宮健児さん、絵本作家で詩人・随筆家のアーサー・ビナードさんも原告になる。
 「伊方原発をとめる会」の構成を見れば当然のことだが、8月冒頭に行われた原水爆禁止の世界大会では、原水協・原水禁いずれも大会の中でも、この裁判が紹介され原告を募る訴えが行われた。8月8日、「核兵器と原発」が議論される分科会には、三上元・湖西市長が参加した。現職市長として自ら原告になった原発関係の裁判について語りつつ、参加者にも原告になることを勧めた。この記事をごらんになった皆様も、急いで原告に名乗りを上げてほしい。
 伊方原発をとめる会のホームページ( http://www.ikata-tomeru.jp/ )から用紙をダウンロードして、ぜひ、原告に。(W)