ニュースと論評:憲法をめぐる動き

2009年度 JCJ賞の発表

2009年度 JCJ賞の発表

日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、1958年以来、年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定して、「JCJ賞」を贈り、顕彰してきました。
なお、2002年からは、「黒田清JCJ新人賞」を併設し、顕彰しています。
今年度は、7月4日の選考会議で、下記の4点を、受賞作と決定しました。

贈賞式:8月8日(土) 14:00~ 日本プレスセンター・ホール(東京・内幸町)

【JCJ大賞】

 本年は該当作ナシ。

【JCJ賞】

〔書籍〕半田 滋『「戦地」派遣─変わる自衛隊』 岩波新書

〔受賞者〕半田 滋

〔受賞理由〕

 自衛隊は、1992年のPKO等協力法を機に、「専守防衛」から海外派遣、さらに「戦地派遣」へと大きく変貌する。「ミサイル防衛」など米軍との一体化も進む。著者は17年に及ぶ地道な取材で、自衛隊の深部で起きている変化と「政治の迷走」を抉り出す。防衛省発表や官制報道に甘んぜず、現場の証言を集め、取材対象との緊張関係を維持しながら、変わる自衛隊の姿を浮きぼりにする。

【【JCJ賞】

〔テレビ報道〕NHKスペシャル 「こうして“核”は持ち込まれた─空母オリスカニの秘密」

〔受賞者〕NHK広島放送局

〔受賞理由〕

 米国第7艦隊の主力空母「オリスカニ」が廃船となり、3年前、フロリダ沖に沈められた。朝鮮戦争からベトナム戦争まで、日本を拠点に活動していた同空母が、実は日本に核兵器を持ち込み、核攻撃の臨戦準備をしていたことが、機密資料から明らかとなった。日米両国の利害や思惑が一致し、暗黙のうちに核持ち込みが図られた。関係者への綿密な取材から、非核3原則の骨抜きと日米軍事同盟の実態を明かす。

【JCJ賞】

〔新聞連載〕熊本日日新聞 「川辺川ダムは問う」

〔受賞者〕熊本日日新聞 「川辺川ダムは問う」取材班

〔受賞理由〕

 蒲島郁夫・熊本県知事や周辺に粘り強い取材を重ね、08年9月下旬、ダム反対の意向をいち早くスクープ。3カ月の準備を経て、12月22日から連載企画を始める。まず五木村の人たちの声に耳を傾け、球磨川漁協の決断、利水事業をめぐる農家の同意訴訟、河川環境の悪化、住民集会など幅広いテーマで報道を続ける。つぶさに川辺川ダム問題を追ってきた地元紙ならではの力量と責務が発揮された。

【黒田清JCJ新人賞】

〔ドキュメンタリー映画〕早川由美子監督 「ブライアンと仲間たち─パーラメント・スクエアSW1」

〔受賞者〕早川由美子

〔受賞理由〕

 イギリスの国会議事堂ビッグ・ベン前の広場(パーラメント・スクエア)には、テントを張って、8年近く<イラク戦争反対、NO KILL KIDS!>と抗議している男性がいる。名はブライアン・ホウ(1949年生まれ)。警察は、プラカードの撤去、スピーカーの使用制限、さらにはSOCPA法まで制定して追い出すのに懸命だ。「ブライアンと仲間たち」は、独特のアイデアとユーモアを駆使して抗議活動を続ける。その様子を1年半に渡り、体当たりで撮影・取材し、ひとりひとりの表情を生き生きと捉え、感動のドキュメント映画に仕上げた。1975年生まれ。独学で映像制作を始める。初監督作。