ご意見紹介:ニュースと論評

【ご意見紹介】戦後の生活を語り合い綴っていきましょう

5月3日の憲法記念日が過ぎると、憲法についてあまり語られなくなり、報道もされなくなりました。全国各地の2000にも上った9条の会が開いた集会も報道されず、慌しい世相と政党論争に消されてしまいました。昨年来あれだけ騒がれた年金不明問題や高齢者医療制度、さらに多数の非正規労働者の解雇問題なども、「咽喉もと過ぎれば暑さ忘れ」で、報道の片隅に追いやられてしまっています。

今あらためて平和と戦争放棄の憲法第9条、生活基本権を謳った第25条、言論表現の自由を掲げた第21条等の各条項を読みながら、憲法発布の日に、全校生徒が町の人達と一緒に旗行列をして新憲法を祝った少年時代を想い出しています。戦後60数年夢中になって生活を追い掛けているうちに、大事なこと(憲法)を忘れてきたように思います。
学校教育の場でも、日本の近現代史や憲法について、あまり熱心に教えられてこなかったように思われます。事実をよく知らないままに、改憲論だけが一人歩きし始め,いつの間にか自衛隊が大手を振って海外に出掛けるようになりました。北朝鮮を仮想敵国視して知らぬ間に軍備を増強し、アジアの軍事大国にのし上がりました。憲法で謳った労働基本権,生存権、反戦平和の思想は日毎に踏みにじられ、無視されつつあります。報道を伝える新聞・テレビ・雑誌のメディアも、時代の波に流されて何時も政治の後手後手に回り、気がついた時には憲法の理想から大きく離れていってしまっています。
このような状況の中で、今私達がすべきこと、身近に出来ることは、まず現実を正確に知ることです。そして一人一人が憲法が制定された1946年の原点に立ち返って、憲法が出来た経緯と当時の国民の意識を再確認し、今日まで歩いてきた戦後史を改めて検証し、それぞれの自分史として、戦後の生活を語り合い、記録に綴って戴きたいと思います。地に付いた歴史の中から、改めて憲法を再認識し糧として、明日からの生活の目標にして今一度憲法を甦らせていきましょう。私も一緒に歩いていきます。
(鎌ヶ谷市在 山崎 克己)