ニュースと論評:憲法をめぐる動き

自衛隊による市民・ジャーナリストへの監視活動に抗議する声明

自衛隊による市民・ジャーナリストへの監視活動に抗議する声明

2007年6月13日
                      日本ジャーナリスト会議 
      
 自衛隊の国民監視・調査活動に強く抗議する。国民を守るべき自衛隊が、「情報収集」の名目で、市民やジャーナリストの行動を監視・調査し、無言の威圧を加えることは許されない。「言論・表現・報道の自由」を侵害し、人権を蹂躙する行為である。直ちに監視・調査活動をやめ、これまでの全容を公開し、その責任を明確にせよ。 

 特に私たちは、自衛隊の監視活動がジャーナリストに向けられている点に、強い関心を持たざるを得ない。ジャーナリストの重要な役割は、主権者としての国民が、物事を正しく判断できるように、広く社会の実態をつかみ、多くの意見を吸い上げ、問題の本質を明らかにすることである。
 自衛隊のあり方については、国民の間に多様な意見がある。その現状を踏まえれば、国民の判断に資するよう、もっともっと自衛隊の実態が報道されなければならない。しかし、今回の自衛隊の姿勢は、この取材活動すら敵視し、実態を国民の目から隠そうとしたものである。

これまでも自衛隊は、情報公開を求めて窓口に来た市民をリストアップし、その立場を恣意的に分類・報告していた事例がある。さらに適齢となる若者の名簿を自治体から出させて、自衛隊への勧誘に使うなど、人権を無視した活動が目立っている。私たちはこうした動きに対しても抗議し、やめるよう求めるものである。