ニュースと論評:憲法をめぐる動き

2006年度・JCJ賞/新人賞の発表

 2006年度

「日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞」

 「黒田清・JCJ新人賞」発表!

2006年7月26日
日本ジャーナリスト会議(JCJ)

〔代表委員〕:石埼一二 亀井 淳 柴田鉄治 隅井孝雄 
         宮崎絢子(50音順)

〔事務局長〕:守屋龍一

  日本ジャーナリスト会議(JCJ)は、1958年以来、年間のすぐれたジャーナリズム活動・作品を選定して賞を贈り、顕彰してきました。今年は49回目で、賞は以下のように全8点を入選と決定しましたので、お知らせいたします。
 なお、2002年からは「黒田清・JCJ新人賞」を、2003年からは「JCJ市民メディア賞」を設けています。

◆選に当たりました選考委員は以下の6名です。(50音順)。 

 諫山 修(ジャーナリスト)、伊藤洋子(東海大学教授)、
 大谷昭宏(ジャーナリスト)、清田義昭(出版ニュース社代表)    柴田鉄治(国際基督教大学教授)、中村梧郎(フォトジャー      ナリスト)

◆JCJ大賞には賞状のほかに佐藤忠良氏制作のブロンズ像「柏」、JCJ賞、JCJ市民メディア賞には賞状のほかに狩野炎立氏制作の陶額「光炎」を、黒田清・JCJ新人賞には賞状と伊達伸明氏制作の木製オブジェ、および故黒田清氏の遺族出資による賞金50万円を贈呈します。

◆贈賞式は来る8月12日(土)、別途ご案内のように日本プレスセンター・ホール(東京・内幸町)で「市民とジャーナリズムを結ぶ集い」として行います。
(詳細は〈JCJイベントhttp://www.jcj.gr.jp/action.html#20060724 〉を参照してください。)

★問い合わせなどは、下記事務局までお願いします。
 また、日本ジャーナリスト会議の沿革や活動については、下記ホームページをご参照ください。

日本ジャーナリスト会議(JCJ)

  〒101-0064東京都千代田区猿楽町1-4-8松村ビル401
      電話03-3291-6475 FAX;03-3291-6478 
      ホームページ:http://www.jcj.gr.jp
      E-メール:jcj@tky.3web.ne.jp

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2006年(第49回)JCJ賞  
        
《JCJ大賞》

受賞作 〈新聞報道〉『共謀罪キャンペーン』など一連の「こちら特
              報部」報道(東京新聞)

受賞者 東京新聞特別報道部

受賞理由 「こちら特報部」の報道は、「共謀罪」立法の危険な意図にいち早く反応し、04年8月から随時キャペーンを張った。同法案が国会にかかった06年5月にはほぼ連日のように警鐘を鳴らした。そのほか他紙が見逃しがちな多くのテーマに正面から取り組み、世論をリードした。

《JCJ賞》

受賞作  〈新聞報道〉『沖縄返還密約/元外務省高官証言スク
              ープ』 (北海道新聞06年2月8日付)

受賞者 北海道新聞記者・往住嘉文(とこすみ よしふみ)

受賞理由  沖縄返還にかかわる日米密約については、政府は1972年に記者を逮捕するなど、否定を続けてきた。往住記者は遠隔の地から綿密な調査をし、当時の直接の当事者だった外務省元高官の事実証言を得て発表した。他の報道機関もフォローしたので、折からの在日米軍再編に関する不合理な国費負担の企てにも影響する可能性のあるスクープとなった。

《JCJ賞》

受賞作〈書籍〉『明仁さん、美智子さん、皇族やめませんか
         元宮内庁記者から愛をこめて』(大月書店)

受賞者 著者 板垣恭介(いたがき きょうすけ)

受賞理由 著者は元共同通信記者として宮内庁詰めが長く、皇太子時代の現天皇夫妻など、皇族に間近から接し、人間性の観察を続けてきた。また昭和天皇の戦争責任を、さまざまな角度から論考するなど、戦後皇室を考える貴重な情報を平易で魅力のある著作にまとめた。

《JCJ賞》

受賞作 〈テレビ報道〉シリーズ・言論は大丈夫か/
            第1回『ビラ配りと公安警察』
            第2回『「共謀罪」とはなにか』(テレビ朝日系)

受賞者 テレビ朝日・朝日放送『サンデープロジェクト』取材班

受賞理由 制作班は、言論・表現の自由に対する権力の抑圧傾向が強まる中、公安警察の不当な捜査、逮捕などの実態を視覚的に明らかにし、また「共謀罪」の危険な企図を具体的に映像で示した。報道機関として、時流に警告を発する果断な企画である。 

《JCJ特別賞》

受賞作 〈録音構成〉『ヒロシマ ナガサキ 私たちは忘れない』
             (CD9枚組)

受賞者  制作者  伊藤明彦(いとう あきひこ)

受賞理由  制作者は長崎放送記者だった1968年、ラジオ番組「被爆を語る」を手がけて以来、広島・長崎および各地に散在する千人を超す被爆者の声を収録した。その中から被爆後1カ月の生々しい体験381話を時系列で再構成し、CDで全国の図書館などへ寄贈、かつインターネットで公開している。被爆体験の継承・普及に半生をかけた活動といえる。

《JCJ特別賞》

受賞作 〈ドキュメンタリー映画〉『三池 終わらない炭鉱の物語』
                    (オフィス熊谷)

受賞者 監督 熊谷博子(くまがい ひろこ)

受賞理由 かつての石炭産業を象徴する三井三池炭鉱は、大労働争議、大事故など暗い歴史のイメージを残したまま閉山した。その「負の遺産」を今、深く捉え直すことことで、より暮らしやすい社会を築く「プラスの遺産」に変えようという壮大な意図のもと、映画づくりが行われた。監督・スタッフと地元行政機関や市民の協力によってそれは成功した。

《JCJ市民メディア賞》(第4回)

受賞作 〈書籍〉『きのこ雲の下から、明日へ』(KTC中央出版)

受賞者  著者 斉藤とも子(さいとう ともこ) 

受賞理由 著者は女優として原爆を扱った演劇「父と暮らせば」(井上ひさし作)で主役をつとめた。その後体内被曝による原爆小頭症の親子の会を知り、隠れがちだった患者およびその家族に接し、その人びとに寄り添うようにして苦闘の生活史と政府施策の問題点などを、わかりやすい著作で世に訴えた。

《黒田清JCJ新人賞》(第5回)

受賞作  〈書籍〉『報道が教えてくれない
           アメリカ弱者革命』(海鳴社)

受賞者   著者 堤 未果(つつみ みか)

受賞理由 著者はニューヨーク9・11の事件を身近に体験して以来、「弱者」の視点から戦争に傾斜するアメリカ社会を観察し続け、イラク戦線に駆り出される若者の窮状、社会保障の極端な不備などを取材し、軍事国家化と格差社会形成に向かう日本の明日を示唆する好著を出版した。