今週のひと言

「右翼政権」全開

 「参院選までは経済。タカ派的言動は慎み低姿勢で行く」と宣伝されていた安倍首相の「タカ派言動」がどうやら全開だ。「どんな脅しにも屈しない」という閣僚の靖国参拝、「天皇陛下万歳」を叫んだ4.28式典、「侵略の定義は定まっていない」から、「敵基地攻撃能力」の議論にまで広がった。「集団的自衛権」の検討で解釈改憲を目指す一方、「参院選では憲法96条の改正を目指す」とも公言している。
 中国、韓国の反発は当然だが、「慰安婦に強制はなかった」「東京裁判は勝者の裁判」「村山謝罪談話を見直す」ということになれば、米国も黙ってはいられない。朴槿恵大統領がオバマ大統領や米議会に「自制」を訴えたのは当たり前だ。
 どれもこれも、歴史認識のひどさや勉強不足から来ている発言だが、例えば「侵略の定義」については、国連も決議して一定の枠組みができている。首相が「定まっていない」とか「個別の案件について過去に遡って決議を決定しているのではない」というのなら、「じゃあ、かつての日本の行為は侵略ではなかったのか」と正面から問わなければならない。「敵基地攻撃能力」を持つためには、「専守防衛」の理念も捨てないと成り立たない。
 それにしても、この危険な内閣と、首相の言動をそのままにしておいていいのか? 国会での発言が、外国の批判経由で伝わってくるいまの報道はおかしくないか?