今週のひと言

「さようなら原発大集会」再び

 「10歳のとき、戦争が終わった。核兵器が人間に向かって使われてからいわば私の人生が始まった。77歳のいま、核兵器の平和利用が裏返しになって子どもたちの将来に襲いかかる」
 10日、東京・市ケ谷で行われた「さようなら原発1000万人アクション」の記者会見。呼びかけ人で作家の大江健三郎さんは心情を語り、澤地久枝さんは「将来の子どもたち、未来の命のために原発反対の姿勢を貫いていきたい」と決意を述べた。
 震災から2年にちなみ、「さようなら原発大集会」が3月9日、東京の明治公園で開かれる。明治公園での集会は昨秋に続くもので、今回の合言葉は「つながろうフクシマ!」。集会に向けたアピールでは「新政権は、憲法改悪、国防軍の創設、集団的自衛権の行使を標榜するばかりでなく、原発の維持・再稼動にこだわり、新規創設にさえ含みを持たせている」と訴えた。
 原発を推進する権力者がいる一方で、原発をなくして自然エネルギーに転換しようとする市民がいる。「九条の会」の呼びかけ人で評論家の加藤周一さんは生前、「希望を捨てない人間に絶望はない」と言った。社会を動かすのは市民の力だ。