今週のひと言

星空の首都に

 東京都知事選が29日、告示された。石原慎太郎氏の突然の辞職による衆院選挙とのダブル選挙。「東日本大震災、原発事故を経験した日本がどんな未来を望むのか」と市民らが争点に掲げているのが「脱原発」だ。
 東京電力福島第1原発でつくられたエネルギーは、主に都会で暮らす人々や企業などのために供給されていた。福島原発と東京の距離は約200キロ。長距離の送電網を設置するために多大なコストがかかり、しかも送電ロスなどで、それぞれの家庭に届くまでに6割以上のエネルギーが捨てられるという。
 核廃棄物の処理の問題が解決していないうえ、こんな無駄なことを放置してきた事実を、原発推進派の候補者に突きつけたい。
 夜のネオン、24時間営業の店……。「原発依存」からの脱却を実現する最も簡単でお金がかからない方法は、無駄な電気を使わないこと。そのうえで太陽光、太陽熱、地熱などの再生可能エネルギーの道を突き進む。滋賀県の嘉田由紀子知事が唱える「10年廃炉」は夢ではない。「眠らない首都」に星空を取り戻そう。