今週のひと言

岐路にある社会、問われるメディアの眼力

 12月4日公示、16日投開票と決まった総選挙は、後世にどう記憶されるのだろうか。我々はどんな時代を歩き、次の世代のためにどんな社会を築いていくべきなのか。
 持続可能な社会保障の実現。だれもが働ける環境をどう整えるか。子どもの貧困が言われる時代に公教育の役割はいかにあるべきか。考えるべきテーマはたくさんある。
 今後の生活をどう築いていくかという大切な課題である。ただ、ほとんどのマスメディアが見失っている、忘れてはならない問題がある。
 様々な議論にさらされながらも、戦後日本の指針であり続けた日本国憲法の平和主義を引き継ぐのか、手放すのか??。いま、私たちがその岐路にいるという認識だ。
 例えば、憲法改正を掲げ続ける安部晋三・総裁率いる自民党は公約に「自衛軍」の設置を掲げた。憲法破棄が持論の「日本維新の会代表」の石原慎太郎・前東京都知事は核兵器保有のシミュレーションすら公言して恥じるところがない。集団的自衛権の行使については、民主党の野田佳彦首相も積極的だ。
 いま、永田町の世界でリベラル勢力が衰退している。総選挙後に憲法改正が現実の問題として浮上してくる可能性は十分ある。多党乱立。ポピュリズム政治の跋扈??。政党政治が融解した状況下で、いかなる問いを立てるのか。マスメディアの眼力が問われている。