今週のひと言

疑惑だらけの政権と官僚

 「森友学園」と「加計学園」という二つの学校法人をめぐる問題で、次々と官僚や政治家の「ウソ」が表面化している。森友では決裁文書の書き換えや学園側への口裏合わせがあった。加計では、当時の柳瀬唯夫首相秘書官(現経済産業審議官)が愛媛県や今治市の職員らに「本件は首相案件」と説明したことを示す文書の存在が判明した。それでもなお柳瀬氏は職員らとの面会を否定している。安倍首相に至っては、自身の関与を否定はしながらも「コメントを控えたい」と説明責任を放棄している。
 このほか陸上自衛隊のイラク日報や、野党の追及で判明した厚生労働省の働き方改革法案に関するデータ不適切問題もある。特に働き方改革法案については、経営者にとって都合のいい裁量労働制の拡大をもくろんだ結果、調査条件が違うものを比較するなどして「裁量労働制の方が労働時間が短い」ことを示そうとしたのだ。データの不備というより、ごまかしではないか。
 疑惑だらけの政権と官僚を抱えているのがこの国の実情だ。私たちがどんな政権のもとで暮らしているのか、厳しい目でチェックしなければならない。疑惑の根っこを掘り起こし、真実を明らかにするのがメディアの役割であることは言うまでもない。