今週のひと言

泊原発と北海道地震

 北海道胆振地方で6日に発生した最大震度7の地震は、大規模な土砂崩れなどが発生した厚真町や苫小牧市などを中心に多大な犠牲をもたらした。四国や近畿を横断した台風21号に続く被害で、改めてこの国が災害大国であることが浮き彫りになった。
 北海道地震では、北海道電力泊原発(泊村)の外部電源が喪失した。原発事故が起きた場合、原子炉や使用済み燃料プールにある燃料を冷却するなど必要な措置を施すためには外部電源や非常用ディーゼル発電機を用いなければならない。今回は非常用ディーゼルは動いたが、仮に原発が稼働中で、双方の電源が起動しなかったとしたら–。考えるだけでも恐ろしい。
 再生可能エネルギーの技術は日々、進歩している。政府や「原子力ムラ」がいつまでも原発にしがみついている限り、核災害のリスクは減ることはない。
 地震や台風、豪雨など相次ぐ災害で、大切な命が失われている。減災や防災のためには言うまでもなく日ごろの備えや地域の共助が重要だ。そして国は、市民の命を守るために可能な限り災害リスクを減らす責任がある。