今週のひと言

マスメディアの「終わり」

 参院選の後、メディアに関して聞かれたことばたち――。

「開票速報とか、選挙特番とか、投票を締め切った瞬間に『安全地帯』で報じてチマチマと速さを競っている日本のメディアの体質に、心の底から失望というかどっちらけしていて、あまり見る意味もないなあと感じている」(茂木健一郎)
「選挙終わってから候補や政党や支援団体のことを特番で見せられてもどうしろと言うんですか?遅いだろう!全く役に立たない」(デーブ・スペクター)
「メディアの皆さんはまもなく、あなた方の存在基盤が失われつつあるということを認識してほしい。大学だってそう。いろんな既存のシステムが崩れ始めていることをメディアが認識し対応しないと、この国ごと崩れてしまう」(安富歩)

 投票率は48%そこそこという低調さ。その背景の一つとして、メディアの選挙報道も挙げられるだろう。とくにこの間のテレビの選挙報道は、質・量ともに極めて乏しい印象しか残らなかった。
 NHKは、参院選に関するニュースでは「安倍政権の評価が問われた参議院選挙」というフレーズを常套句にしていたが、実際どれだけ政権評価に関わる報道をしたと言えるのか。一方の民放も、恒例の「池上無双」も今回は神通力が通じなかったようで、開票特番は大した盛り上がりもなかった。
 テレビや新聞が「オワコン」と言われてすでに久しい。マスメディアの「終わり」は時間の問題なのかもしれないが、メディアに関わる人々がそれをしっかり受け止めていれば、そこから再生の道も見えるはずだ。これは現場の記者たちよりもメディア企業の経営者たちにこそ訴えたい。