今週のひと言

選考方法を見直してはどうか

 NHK会長の後任人事が混乱を極めている。会長選任の権限を有するのは経営委員会だが、同委員会がいったん会長就任を要請し、受諾した人に撤回を求めるという異例の展開から、お願いされた人が「拒絶」の記者会見を開くに至った。ろくに面識もない人物に要請したというお粗末な選考過程も明らかになり、小丸成洋経営委員長の責任は明白だ。もっとも、お願いされた方というのも、会長の交際費の有無などを経営委員会に質問するような資質の持ち主だから、拒絶してもらってよかったのかもしれない。
 英国のBBCは、会長交代に際して「新会長募集」の新聞広告を打つそうな。形式的なものだとしても、市民によって支えられる公共放送、という姿勢の現れだろう。「会長人事が白紙に」とマスメディアは騒ぎ立てたが、受信料支払い者も知らないうちに会長が決まっていくような現行の選考方法そのものに疑問を突き付ける報道がないのも不満だ。「皆様のNHK」を標榜するなら「会長公選制」を、と主張したい。