今週のひと言

鳩山政権100日

 鳩山政権誕生から100日。ちょうどその日、首相は資金問題で弁明するハメになった。別段、首相を擁護するつもりも民主党を支持するつもりもない。しかし、「実行力なし」と決めつけ、「鳩山辞任、小沢首相誕生へ」などと、古臭い冷戦思考を抜けきれず「鳩山叩き」を続ける在京大手メディアは、一体、日本をどうしようというのだろうか。
 日本から基地をなくす。そのためには、アジア外交を進め、「北の脅威」も払拭したうえで、対米関係を再構築し、基地再編の合意を見直す交渉に入る。米国の戦略を見直そうとするオバマ政権も共感するはずだ。「迷走」に見えるが、少なくとも首相の姿勢は、その方向に向かっている。鳩山政権はその展望をにじませ、「政治の可能性」についての勇気を与えている。「ベストの策を練り出す出発点」と書く沖縄の新聞に共感する。
 小沢幹事長の「権力」も、資金問題も、天皇の賓客会見も、問題がないとは言わない。だが、「チェンジ」には時間がかかる。「新自由主義構造改革の『負の遺産』を解消し、対米従属を改める」-。大事なのは、その道筋に沿って中身の議論を進めることだ。