今週のひと言

落としどころ報道

 沖縄の米軍普天間飛行場移転問題は、鳩山政権内の足並みの乱れもひどいが、本土メディアの報じ方も問題だ。ここに来て思い出したかのように報道が過熱する様相に既視感があるのだ。名護市辺野古地区へ新基地を建設するとの現行案が決まった2005年秋当時も、そのときだけ「普天間」や「辺野古」を大きく報じた。時の政治課題に浮上すると主要ニュースとして扱い、どのような決着を迎えるのかに関心が集中する「落としどころ報道」は変わっていない。沖縄の米軍基地は沖縄の人たちが望んで選び取ったものではない。国家の意思であり、その国家の主権者は国民だ。変革は国民一人ひとりの意識から始まる。そのことに寄与する報道が必要だ。今の本土メディアは、沖縄の人たちの目にどんな風に映っているだろうか。