今週のひと言

「核」密約問題も動き出した

 核兵器を搭載した米軍艦船の寄港などを日本政府が黙認する「核持ち込み」密約をめぐって、元外務次官の村田良平氏(79)が顕名で密約の存在を認めたと6月28日付の西日本新聞朝刊が報じた。明けて29日付の毎日新聞朝刊、同日付夕刊では読売新聞、共同通信と、大手マスメディアも続いた。先立つ6月初旬、村田氏を含め4人の次官経験者が匿名ながら密約の存在を認めたと共同通信が報道したことに対し、外務省は「密約はない」と強弁。その中での匿名を捨てた村田氏の証言は、国家に対する決定的な内部告発だ。沖縄返還をめぐる日米間の密約でも、東京地裁が国の挙証責任を極めて重く捉える異例の訴訟指揮を見せたばかり。政府が欺まんを重ねてきた2つの密約問題が大きく動き出している。マスメディアのジャーナリズムが政府を追い込めるか、奮起のしどころだ。