今週のひと言

朝鮮半島の涙

 韓国の盧武鉉前大統領の自殺とそれに続く北朝鮮の核実験。朝鮮半島に激震が走る。
 韓国では大統領経験者が自ら命を絶った例はない。かつての「庶民派の英雄」も、不正資金疑惑の渦中にあった。
 一方の北朝鮮。国際社会を揺るがす強硬策の背景には、李博明政権になってから南北対話が遮断状態にあることも忘れてはならない。
 南北分断を背景にした政治の世界は、予想以上に権力の集中度が高い。だが、東アジアの安定は朝鮮半島の南北対話を抜きにはあり得ない。そして多くの離散家族がいまも涙に暮れている。
 朝鮮半島の出来事を他人事のように報じる日本のメディアが気になる。朝鮮半島の分断には、日本の過去の植民地支配が無関係ではないことを肝に銘じておきたい。