今週のひと言

微罪ではない小沢氏秘書の容疑

 西松建設からの献金を別の政治団体からと偽り報告した疑いで自らの公設第一秘書が逮捕されたことに、小沢一郎民主党代表は4日の記者会見で東京地検特捜部の捜査を「政治的にも法律的にも不公正な国家権力、検察権力の行使だ」と口を極めて批判した。政権交代が見え始めた矢先の捜査は確かに異例と映る。だが、西松建設の「献金偽装」のからくり自体が検察のでっち上げというならともかく、容疑の核心は秘書と西松側とが意を通じていたか否かだ。否定する小沢氏の主張は「秘書から聞いているところでは」との前提付きにとどまる。また小沢氏は捜査批判の第一に、虚偽報告容疑の強制捜査はかつてなかったことを挙げたが、それは佐川急便事件で故金丸信自民党元副総裁の5億円ヤミ献金に罰則が罰金刑しかなかった当時の発想ではないか。法改正を重ねて今や虚偽報告の最高刑は禁固5年か罰金100万円。最高刑が懲役5年の収賄罪と比べても微罪ではない。〝陰謀〟か否か検証は必要だが、「政治とカネ」をめぐる軽視できない疑惑であることも間違いがない。