今週のひと言

牛のことわざ

 牛にまつわる格言はたくさんあるが、お隣の韓国にも「牛首を懸けて馬肉を売る」ということわざがある。その意味は「言っていることと、行っていることがまったく違う」(参考・民団新聞)。いまの麻生政権はまさにこれにあてはまる。
 まずは総額2兆円に上る定額給付金。「持続的経済成長のきっかけになる」と麻生太郎首相は年明けの国会で弁明するが、雇用、失業者対策など「必要なところに必要な施策」が急務なときに、場当たり的な処置に過ぎない。海上自衛隊のインド洋での給油活動問題では、シーレーン(海上輸送路)防衛による「国益確保」を持ち出した。さらにソマリア沖の「海賊対策」に海上自衛隊の派遣を充て、新法案で正当防衛以外の武器使用も検討しているという。憲法をないがしろにするばかりか、「平和国家」を掲げるこの国の根幹を揺るがす事態だ。
 「牛に逃げられて厩を直す」(処置が遅れて間に合わないこと)。韓国にはこんなことわざもあった。メディアも市民も、この政権の本質を見抜かなければ手遅れになる。