今週のひと言

憲法の1年を振り返る

 憲法をめぐる動きは比較的静かな1年だった。4月、航空自衛隊のイラクでの活動に名古屋高裁が違憲判決。空自は12月に撤収し、03年以来の自衛隊イラク派遣が終わった。ただインド洋での給油は今も続く。政権は麻生にかわり、タカ派が閣僚に就いたが、中山国交相が暴言で更迭。名古屋高裁の違憲判決に「そんなの関係ねえ」と言い放った田母神空幕長も、アナクロ論文で更迭された。
 投票年齢が18歳以上とされる憲法改正国民投票法の施行は、10年5月。他分野もそれまでに「措置を講ずる」とあるが、民法上の成人を18歳に下げることに世論調査では反対が多数。改憲派の足踏みの一方、憲法を護る動きは広がった。9条世界会議に集まった市民は会場からあふれ、読売新聞の世論調査で憲法改正に「反対」が「賛成」を16年ぶりに上回った。憲法25条を掲げる「反貧困」の動きも始まった。世界では、グルジアとロシアで新たな戦闘も起きたが、一方で有志国とNGOによりクラスター爆弾禁止条約が成った。
 09年。9条がいっそう輝く年にできたらと願う。