今週のひと言

改憲派は少数に

 「憲法9条は守りたいが、憲法改正は必要だ」という人が多いのが一般的世論だ、といわれていたが、状況が変わってきた。
 4月8日付「読売」によると、同社の世論調査では、93年以降ずっと「非改正派」を上回っていた「今の憲法を改正する方がよい」という「改正派」が、昨年より3・7ポイント減り42・5%、「改正しない方がよい」という「非改正派」は4・0ポイント増え43・1%となって、逆転した。
 なぜか? 読売は「安倍前首相の突然の退陣や、ねじれ国会での政治の停滞へのいらだちなどが影響したと見られる」と書いたが、そんなことではない。「改憲論」の危険に気付いた国民が、広がった憲法運動に呼応し、憲法をまじめに考え始めたからだ。
 60年前、非戦・非武装、人権尊重、国民主権を掲げて「憲法普及運動」が日本中に広がった。いま、同様の運動が始まっている。
 日本国憲法の素晴らしさは、「核時代」を見据え、戦争がない世界と人類の「共生」を語り、その先頭に立つよう促していることだ。
 身の回りの生活も、いま起きている政治や世界の出来事も、あらゆる問題を「憲法で」考えてみよう。その中で「本当のこと」が見え、「元気」が生まれる。憲法運動は単なる「反撃」ではない。日本国民はいま、新しい「文化」を創り出しつつある。