今週のひと言

パキスタンのメディア

 パキスタンのメディアが危機にさらされている。AFP通信などによると、非常事態宣言を行なったペルベズ・ムシャラフ大統領は、内外の批判の高まりを受けて28日、大統領職と兼務していた陸軍参謀長を辞任した。だが、この間、同国最大のニュース専門チャンネル・ジオテレビは放送中止に追い込まれ、その他の民放も厳しい報道規制に苦しむ。報道関係者らが抗議のデモを行ったが、約180人が拘束されたという。政府方針に沿った放送しかできない国営放送だけでは情報が足りず、市民生活は混乱の一途だろう。
 日本では、防衛省の前事務次官夫妻が逮捕され、痛ましい事件も相次ぐ。けれども、たとえ国は違っても、同じメディアとして、権力による言論統制には断固反対の声を上げるべきだ。そして、そこで働く人々を応援しよう。この国でも決して他人事ではないのだから。